【雑学】なにわの「豚まん」は日本一⁉【秘密の大阪】
大阪府民のソウルフードの一つとして「豚まん」がある。今回は大阪人の「豚まん」に対するこだわりと愛情について紹介してみたい。
もくじ(CONTENTS)
【秘密1】大阪では「肉まん」のことを「豚まん」という
全国的には「肉まん」と呼ばれる「中華饅頭」を、大阪では「豚まん」と呼んでいる。その理由は、意外に明快だ。
例えば、東京で「肉」と言えば、牛肉、豚肉、鶏肉…等、食肉全般のことを示すが、大阪では「牛肉」のことを限定して「肉」と呼んでいる。
大阪では一般的に豚肉のことは「ぶた」、鶏肉のことは「かしわ」と呼んで区別している。
そのため、肉うどんと言えば、牛肉がトッピングされているし、お好み焼きで肉玉と言えば、牛肉が当然である。豚肉を使ったお好み焼きは「豚玉」なのである。
【秘密2】大阪で「豚まん」と言えば「551蓬莱」
大阪府民のソウルフードのひとつに「豚まん」がある。その他にも、大阪には「お好み焼き」「たこ焼き」「きつねうどん」…等、多数のソウルフードがあるが、これらは「〇〇のたこ焼き」が一番と、人によってそれぞれ推しの店が違うのが普通である。
ただし、「豚まん」と言えば、ほぼ全ての大阪人が「551蓬莱」と答えるだろう。これは大阪府民の共通の見解である。
それほど、大阪の豚まん業界において蓬莱の存在は、圧倒的である。
なぜ、大阪ではこれほどまでに蓬莱は圧倒的な存在なのだろうか?
もちろん、味が美味しいというのがあげられる。しかし実際は、違うのだ。味だけなら、他にも美味しい「豚まん」はあるだろう。
蓬莱が大阪でここまで圧倒的に支持されるのは、コストパフォーマンスが圧倒的だからだ。なんと少し前まで豚まん1個190円。現在は少し値上がりして210円。この値段はコンビニの肉まんの価格とほぼ同じである。
それでいて、コンビニの肉マンとは比べ物にならない程、満足感が高い。
横浜や神戸の中華街の屋台では、肉まん1つ500円程するのが相場であるが、それらと比べても全く遜色がないが、蓬莱の豚まんなのだ。
【秘密3】「551の豚まんの餡」は「シュウマイの餡」と同じ
この様に圧倒的なコスパの高さで、大阪府民から高い支持を得ている蓬莱であるが、安いのは豚まんだけではない。
豚肉の甘酢団子は10個でなんと380円(少し前までは10個で250円)である。そのため、夕食のおかずの一品として大阪府民からは長年愛されているのだ。
この様に圧倒的なコスパを実現しているのには、実は秘密があったりもする。
その一つとして、「豚まん」の餡と「シュウマイ」の餡が同じであるということ。私も以前から薄々そうではないかと感じていたが、先日あるTVのバラエティ番組で、そうであると公言しているのを見てしまったのだ。
【秘密4】大阪では「豚まん」に「カラシ」は欠かせない!
蓬莱の豚まんを買って帰ると、必ず「カラシ」がついてきた。そのせいなのか、豚まんにはからしを付けて食べるのが普通と思っていた。
しかし、「カラシ」を付けて食べるのは、大阪を中心とした関西地方のみなのだ。実際に、東京のコンビニで肉まんを買った際には、カラシを付けるかどうか聞かれなかった。
また関東出身の友人に、肉まんにカラシを付けて食べるかどうか尋ねたところ、「特につけない」との返事があったので。その時に私はその事実を確信したのだ。
ちなみに、551蓬莱のカラシは、自家製で保存料等は、添加されていないので、本来の純粋な味を楽しむことができる。豚まんやシュウマイを購入した時に、無料でついてくるものだが、このカラシが欠かせない一部の大阪人は、別途このカラシを追加購入している。
【秘密5】「551」があると大阪人は幸せ
もしあなたが、関西人なら、5つ目の秘密はすんなりと理解できたでしょう。逆に関西人以外なら、何のことだかよく解らないだろう。
関西人以外の人に向けてタネあかしをすると、551蓬莱が、関西で展開するローカルテレビCMのパロディである。
551蓬莱のテレビCMは、今から50年以上前の1970年(昭和45年)ごろ、豚まんやアイスキャンディーをアニメで紹介したのが、始まりと言われている。その後、1993年(平成5年)からは、吉本興業所属のタレント「なるみ」さん出演の、「ある時!ない時!」で有名なフレーズのテレビCMが開始された。
ちなみに「ある時!ない時!」のCMは現在も続いており、551蓬莱の公式サイトでは歴代のCMを見ることができる。
【まとめ】大阪の豚まんは551を中心に回っている
今回は「秘密の大阪シリーズ」として大阪の豚まん事情について紹介しました。いかがだったでしょうか。
こうして記事にまとめると、改めて大阪の豚まんは「551蓬莱」を中心に回っていると感じます。
また551蓬莱は、「豚まん」以外にもネタの宝庫なので、改めて記事にしたいと思います。
本サイトでは、ラーメンやうどん等、地元大阪の食べ歩き記事等も掲載しております。是非、そちらの記事も御覧ください。
今回は最後まで御覧頂き、ありがとうございました。