大阪のご当地やきそば「今里焼きそば」
「焼きそば」と言えば日常的に全国で広く食べられる粉もんグルメですが、「横手焼きそば」、「富士宮焼きそば」…等、それぞれの地域ごとに特徴のある「ご当地焼きそば」も存在し、人気を集めています。
今回は私が暮らす大阪のご当地B級グルメ「今里焼きそば」について紹介してみましょう。
もくじ(CONTENTS)
「今里焼きそば」とは…
今里焼きそばとは、大阪市東成区今里発祥のご当地焼きそばです。太めの麺と後からソースをかけて食べるのが大きな特徴です。
今里やきそばの歴史
今里焼きそばの歴史は古く、戦後間もない1949年(昭和24年)ごろに生まれたと言われています。
今里新橋商店街で営業をしていた「味ちゃん」という屋台がルーツと言われています。「味ちゃん」は、終戦直後に焼け野原になった今里に屋台を開き、屋台村の一角で営業していました。
その頃、今里周辺には工場が多く、そこで働く労働者たちが「味ちゃん」の焼きそばを好んで食べていました。それが評判となり、今里名物として知られるようになったのです。
「今里焼きそば」の特徴は、太めの麺と、ウスターソースベースのオリジナルソースです。具材は、豚肉、キャベツ、玉ねぎが基本ですが、お店によって多少異なります。
1970年代には、今里新橋商店街に今里焼きそばの専門店がいくつかできるほど人気を博しました。しかし、1990年代になると徐々に店舗数が減り、最後に残った2件のお店もバブルの地上げによって廃業してしまったそうです。
しかし、消滅の危機を感じ、今里焼きそばの伝統の味を残すべく、今から二十数年前に焼きそば「長谷川」を立ち上げました。今では「長谷川」の他にも、今里焼きそばを提供している店が少しずつ増えてきています。
今里焼きそばの特徴
普通の焼きそばと比較しながら、今里焼きそばの特徴について紹介しましょう。
<具材について>
普通の焼きそばは、具材は様々ですが、キャベツ、豚肉、玉ねぎ等が一般的で、地域によっては、天かすやもやし等が加わります。
今里焼きそばの具材は、シンプルで牛肉と玉ねぎのみというのが一般的と言われています。
<ソースについて>
一般的な焼きそばは、調理の時にソースを混ぜて炒めていますが、今里やきそばは、食べる人が自分の好みに合わせて後からソースをかけて食べます。
今里やきそばが食べられるお店
それでは、現在も「今里焼きそば」を楽しむことができる代表的なお店をいくつか紹介しておきましょう。
焼きそば長谷川(大阪市東成区中本)
一度途絶えた「今里焼きそば」を復刻誕生させたことで有名な今里焼きそば専門店。
【大阪グルメ】「幻の焼きそば、ここに復活!!既成概念を覆す旨さ!!」今里焼きそば 長谷川 Japanese Food Yakisoba Osaka Imazato
中華料理宝来亭(大阪市東成区大今里西)
今里新橋通商店街で今里焼きそばを提供している有名町中華店
【ご当地やきそば巡り 今里やきそば】チャーハンの作り方 町中華「中華料理 宝来亭」Japanese Food “Imazato Yakisoba”
極(ごく)食堂(大阪市浪速区恵比寿)
新世界のジャンジャン横丁にある今里焼きそばを楽しめるお店。
まとめ
今回は大阪のご当地焼きそば「今里焼きそば」を紹介しました。いかがだったでしょう。 大阪はコナもんグルメの聖地と呼ばれ、焼きそばを提供するお店も無数にありますが、この「今里焼きそば」を提供しているお店は、私の知る限りまだまだ少数です。
観光で大阪を訪れた方は、「コリアンタウン」で観光をした後に、今里焼きそばを堪能してみてはいかがでしょうか?
当サイトでは、その他にも各種食べ歩きグルメ記事を掲載しております。是非、そちらの記事も御覧頂けると幸いです。