【まとめ・感想】アウトプット大全(樺沢紫苑)【図説50枚】前編
今回は、樺沢紫苑先生の「アウトプット大全」(サンクチュアリ出版)をレビューします。アウトプットの大切さと、具体的な方法を解説した1冊です。
「話す」「書く」「行動」の3つにフォーカスし、具体的なテクニックが80項目程も紹介されています。図解・イラスト入りで解説されているので、とても読みやすい本ですね!
【本ブログ記事の読み方】
今回紹介する「アウトプット大全」について…
- 【概要を把握したい方】
画像部分を見るだけでOKです - 【意見感想も気になる方】
本文も読んで下さい - 【内容を詳しく知りたい方】
購入・熟読してください - 【実務に役立てたい方】
本書の内容を実践して下さい
もくじ(CONTENTS)
第1章「アウトプットの基本法則」
インプットとアウトプットの定義
樺沢先生は本書の中で、インプットとアウトプットを
- インプット=「読む」「聞く」
- アウトプット=「話す」「書く」「行動する」
と定義付けています。インプットによって、まず自分の脳内世界が変わり…続いてアウトプットより、自分の現実世界が変わると説いています。要するに今の人生を変えたいのなら、アウトプットしなさいと教えてくれます。
成長曲線はアウトプットの量で決まる
そして、成長するスピードは、インプットの量ではなく、アウトプットの量で決まると説いています。
「失敗するのが怖い」「恥ずかしい」…そんな理由でアウトプットをためらっていませんか?
成長したいのなら、アウトプットは絶対必要です!
アウトプット6つのメリット
私自身、ブログやYouTubeを使って「楽しく」アウトプットしています。
アウトプットを続けていると「人生が変わりはじめます」
実際に、私が以前作成したブログ「読むだけで絶対やめられる禁パチセラピー」も、フォレスト出版からオファーを頂き、書籍化されました。
皆さんも勇気を出して…「アウトプット生活」はじめませんか?
第2章:伝わる話し方
第2章では、「話す」ことに焦点を当てて、様々なアウトプットの方法を紹介しています。
話す:雑談からはじめてみよう
雑談でもいいから、とにかく人に話してみましょう。するとフィードバックが返ってくるので、改善点が見つかります。
話す:いつも心に太陽を…
私は、「ポジティブな気持ちで話す」ことを意識しています。
もちろん私も、落ち込んだり「ネガティブ」な気持ちになることは多々あります。
「くよくよ」したり…「めそめそ」したり…枕を涙で濡らしたり…
だけど次の朝には、気持ちを奮い立たせ「ポジティブ」なれるよう「努力」しています。
伝える:目は口ほどにものを言う
私は、人前で話す時は、「笑顔」「大きな声でゆっくり話す」様に意識しています。これだけで、堂々とした印象を与えることができます。
伝える:クッション話法を使おう
相手の行動を注意したりする時に、私も「クッション話法」をよく使っています。職場では、まあまあ実践できているのですが、息子相手に、実践するのは、なかなか難しいですね…
ゲームは面白いよね!父ちゃんも大好きだよ…
だけど、宿題すましてから遊ぼうよ!
父ちゃんも、ゲームばかりしてるやんか!
大人はいいよな!宿題無くて…!
挨拶:仲良くなるために…
私は、挨拶する時「名前」+「挨拶」+「ひとこと」を心掛けています。
だけど…若い女性に挨拶する時は、注意が必要ですね。
田中さん!おはようございます!
いつも笑顔が、かわいいねぇ…
「おはようございます!大河さん」
(ただの、セクハラおやじやな…)
質問する:相手が喜ぶ質問を…
私は、話題に詰まった時は、積極的に「質問」をしかけます!
黒田さん!読書が趣味って言ってたけど…最近どんな本を読んでるの?
ただし…プライベートな質問は、「NG」の場合もあるので、難しいですね…
断る:断る時は平等に…
時間が有限である以上、優先順位を決めて、迷わず断る。ケースバイケースで決めてはいけない。
そう書かれているのですが…私は、いまだに上手くできてません。
たまには、息抜きしましょ
かわいい●●ちゃんの頼みだから…
若い女の子に頼まれると断れない(人を選んでいる)
一杯、飲んで帰りましょう!
そうやな!一杯いくか!
(自己啓発は明日でいいか…)
自分が決めた優先順位に従っていない(優柔不断)
つながる:強い絆は15人まで
これは、つくづく実感しています。
フォロワーやチャンネル登録者が増えるのは、物凄く嬉しいです。
しかし、一緒に学ぶ仲間が増えれば、もっと嬉しいです。
ただし…一緒に学ぶ仲間は、50人ぐらいまで…中心メンバーは15人ぐらいが限界だと感じています。
ほめる:効果的なほめ方とは
「ほめる」時は、「結果」を褒めるのではなく「行為」(プロセス)を具体的に褒めましょう。
叱る:自己成長を促す叱り方
叱る時は、「人格」を否定する発言はNGです。修正して欲しい「行為」を指摘し、その方法について一緒になって考えてあげましょう。そうすることによって信頼関係が生まれます。
謝る:謝るのは負けではない
私は長年、サラリーマン生活を続けてきたので、「謝る」のは得意です。
「素直に謝れば…」大抵のことは許してもらえると実感しています。
説明する:結論+理由+具体例
大きな声で堂々と、PREP法を使って話すと、分かりやすく説明できます。
結論を先に述べず、時系列で順番に説明する人が時々いますが、この方法は、最後にならないと結論が分からないので、お勧めしません。ビジネスの場では、結論から先に述べるのが効率的です。
打ち明ける:自己開示する
私がワークショップを行う時も、必ず「自己開示」のプログラムを組み込んでいます。メンバー同士「自己開示」することによって、親近感がUPするのはもちろん、チームとしての一体感が高まるからです。
自己紹介する:
ワークショップ等では、かならず自己紹介の時間が設けられています。にも関わらず…
山田太郎と申します。食品業界の会社で営業企画の仕事をしています。よろしくお願いします。
名前+職場・職種+よろしくお願いします
この様な自己紹介が多いです。
これでは、正直楽しくありませんし、聞いた相手もイメージが沸きません。
私がファシリテーションを行う際は、かならず自己紹介用のアイスブレイクを行います。
よく行っているのは「動物自己紹介」「こころの天気予報」等です。
自己紹介は、相手に自分を理解してもらう「はじめの第1歩」です。あらかじめ用意しておきましょう。
本書の中でも、とっさの時に慌てないよう、あらかじめ「鉄板」の自己紹介文を作っておこうと書かれています。
魔法の言葉:ありがとう
樺沢先生は、精神科医のお医者さんです。その先生が感謝することのメリットを紹介しています。
感謝の気持ちは、「こころを幸せにする」だけではなく「からだも健康」にしてくれるのですね…
私が以前読んだ「ハワイに伝わる癒しの秘法 みんなが幸せになる ホ・オポノポノ」(著者:イハレアカラ・ヒューレン)の中では、
- ありがとう
- ごめんなさい
- 許してください
- 愛してます
この4つの言葉を、毎日こころを込めて唱えるだけで、人生に奇跡が起きると書かれています。
感謝の気持ちって、本当に凄いですよね…
第3章:能力を引き出す「書き方」
第3章は「書く」に焦点を当てて、様々なアウトプットの方法を紹介しています。
書く:書くことにより脳が活性化!
書くことによって、脳が刺激されます。その結果、記憶に残り自己成長が促進される。私も全く同意見。だからこうしてブログ記事を書いています。
書き込む・書き出す
本を読む時、マーカーとペンを用意していますか? 書き込みをしながら読むことによって、インプットとアウトプットのサイクルを素早く回すことが出来ます。
上手な文章を書く
上手な文章を書くには、「沢山読んで、沢山書く」。そして書いた文章をブログやSNSに投稿しましょう。
実際にその通りなのですが、私が一つ補足するなら…
「最初から、上手な文章を書こう!」
等と思わないでください。そう思ったら、筆が止まって書けなくなります。
「下手でもいいから、とりあえず書いて投稿してみよう」
これぐらいのスタンスでOKです。幸いブログは、印刷物ではないので、いつでも何度でも修正できます。
だから軽い気持ちで書き始めて大丈夫です。
速く文章を書く
構成を考えてから文章を書く方が、スムーズに行くことは間違いありません。ただし各メディア別、目的別にどのような構成で書くのが良いのか、そこまでは紹介されていません。
To Do リストを書く
私は、職場についたらまず、1日のTo Doリストを書き出します。
気付きをメモする
本書でも言われている様に、アイデアは、突然ひらめいたりします。
そんな時は、殴り書きでも、箇条書きでも良いから直ぐにメモを取ることです。
私の場合、散歩の途中や、電車の中で、ハッとひらめくことが多いです。とにかくスマホアプリのグーグルキープをサッと開いてメモを取っています。また面白いものを見つけた時は、すぐにスマホで写真を撮って残す様にしています。
パッとひらめいたアイデアは、サッと忘れてしまうこともありますので、その場でメモを取っておきましょう。
ひらめく!
あれこれ考えても、なかなかよいアイデアや発想が思い浮かばない時もあります。一旦、考えることを止めて、リラックスするのが良いと樺沢先生は書いています。「アイデアのつくり方」(ジェームス・アレン)の中でも…
問題を完全に放棄して、何でもいいから自分の創造力や感情を刺激するものに諸君の心を移すこと。音楽を聴いたり、劇場や映画に出かけたり、詩や探偵小説を読んだりすることである。第一の段階で、諸君は食料を集めた。
第二の段階ではそれを十分咀嚼した。いまや消化過程がはじまったわけである。そのままにしておくこと。ただし胃液の分泌を刺激することである。
「アイデアのつくり方(ジェームス・アレン)」
この様に記されています。
カードに書く:アイデア出しに
カードを使ってアイデア出しする際のコツは、「一つのアイデアにつき、一枚のカード」を使うことです。「複数のアイデアが1枚のカードに書かれていると、カテゴリー分けの時に困ってしまうからです。
ノートを取る:思考の軌跡
樺沢先生は、カテゴリー毎にノートを分けるのでは、なく1冊にまとめた方がよいと言っています。その意見には私も賛成です。1冊にまとめることによって、相乗効果で新しいアイデアが浮かんでくることがあるからです。
構想をまとめる:アナログとデジタル
樺沢先生は、手書きとキーボード、すなわち「アナログ仕事とデジタル仕事」の両方を使って構想をまとめるのがよいと言っています。
私もその意見には大賛成ですが、最近、プライベートでは紙のノートは使っていません。デジタルノートに手書きする様になりました。デジタルノートは、アナログのメリットを残しつつ、デメリットを無くすことに成功した画期的な商品です。
私は富士通「クアデルノ」という製品を使っています。電子ノートを使い始めてからは、もう普通の紙のノートには戻れません。
プレゼンスライドをつくる
プレゼン用のスライドをつくる時は、いきなりパワーポイントを開いて作り始めるのはNGです。
アイデアを十分に検討し、構成を固めてから、スライド製作に取り掛かるのがよいでしょう。
樺沢先生は、構成をつくる時は、ワードのアウトライン機能をお勧めしています。ただし、アウトライン機能を使ってどのように企画書等の構成を練り上げていくのか、その辺のところまでは、詳しく述べられていません。
私もワードのアウトライン機能を使って構成やプロットを書いています。アウトラインの使い方を学ぶのに使った、お勧めの一冊は、中野明先生の「実践ワークショップPowerPointでつくる企画書作法」です。
少し古い本ですが、アウトライン発想法という手法が紹介されていて、大変勉強になりました。
ホワイトボードに書く
ホワイトボードは、ワークショップ等、参加型のグループワークには欠かせないアイテムです。その理由は、メンバーの意見を出し合ったり、共有したりするのに最適なアイテムだからです。
ホワイトボードの使い方について詳しく学びたい方へ、オススメの一冊は、日本ファシリテーション協会の会長等を務めた堀公俊先生の「ファシリテーション・グラフィック 議論を見える化する技法」(日本経済新聞出版社)です。
議論を見える化し、話合いを促進させるために必要な、具体的なテクニックが多数紹介されています。
引用する:説得力を高める
あなたが書いたブログ記事の内容について、説得力を高めるためには、引用を上手く使うことが大切です。
引用することによって、調査資料の信憑性を高めたり、記事の信頼性を高めたりすることができるからです。
ちなみに、インフルエンサーの動画やブログ記事よりも、学者等が執筆した書籍等を引用した方が、信頼性が高まります。
要約する:ツイッターを活用しよう
要約力を鍛えるオススメの練習法として、ツイッターでつぶやくという方法が紹介されています。本や映画の感想をつぶやく事は、要約力をトレーニング
目標を立てる
目標を立てる際に重要なのは、「抽象的」ではなく「具体的」な目標を立てることです。
例を挙げて説明すると
- 抽象的な目標✖…
- 具体的な目標〇…
目標を実現する
目標を実現するための具体的なテクニックとして…
- 毎日、目標を見直す
- 目標を公言する
- 定期的にフィードバックする
前編のまとめ
- 現実の人生は「アウトプット」でしか変わらない。
- アウトプットを続けることによって、人生が楽しく豊かなものになる。
- まずは「話す」ことからはじめてみよう。
- 話すことによって、コミュニケーションが生まれ人との繋がりが生まれる。
- 「書く」ことは、論理的思考力と創造的思考力の両方を高めてくれる。
- 書くことが、夢や目標を実現するための第1歩となる。
後編は、「行動する」こと。そして「アウトプット力」を高める7つのトレーニング方法について、紹介します!