フリクションボールノックゾーン使用レビュー「濃く・長く」書ける新モデル登場!
消せるボールペンとして、今では多くの人に愛用されるフリクションボールペン。
私も発売以来、ずっと使い続けている。そんなフリクションペンに、遂に次世代モデル「フリクションボールノックゾーン」が登場。新機能「Zone Technology」により従来のモデルよりも「濃く・長く」書けるという。早速、今回入手したので、従来モデルとの比較等も行いながらレビューしたい。
もくじ(CONTENTS)
フリクションペンとは?
あまりにも有名なので今さら紹介する必要もないのだが、改めて簡単に紹介しておくと、「温度変化によりインキを無色にする新開発のフリクションインキを搭載した新発想のボールペン」(PILOT公式サイトより)。
「フリクションインキ」は、消色温度が60℃に設定されており、筆跡を専用ラバーで擦ると、インキが無色になり消えるという仕組みだ。
ひとことで言うと「簡単に消せるボールペン」である。
「簡単に消せる!」大ヒット・ロングセラー商品に
「簡単に消せる」この大きな利便性故に、フリクションボールペンは大ヒット。その後もロングセラーに…。今や同商品を置いていない文具売り場はないと言ってよい。コンビニや駅の売店でも取り扱われている。
私もこの消せる魔力の虜なり以降、シャープペンシルを使う機会がめっきり減ってしまった。今も手帳に書き記す時は、ほとんどフリクションボールを使っている。間違いや予定が変更になった時は、簡単に消せるのは、本当にありがたい。
そんなフリクションボールにも弱点が…
しかし、そんなフリクションボールにも、私は、いささかの弱点、不満点を感じていたのも事実である。その不満とは…
不満点その1:インクの消耗が早い
フリクションペンの一番の不満点は、インクの消耗スピードが速いということ。これは私の体感ではあるが、通常のボールペンと比べると1本のリフィルのもちはせいぜい半分ぐらいというところか…
そのため私はいつインキが切れても良いよう筆箱の中に替えのリフィルを忍ばせている。
不満点その2:インクの発色が若干薄め
普通のボールペンと比べるとインクの発色が若干薄い。また書いた時のインク乗りのムラも発生することもある。そのため紙に文字を書いた時の見栄えは他のボールペンの方が優れている。
ただし、消せるメリットの方が遥かに高いので、こちらは自分的には許容範囲と割り切って利用していた。
不満点を解消する次世代フリクションボールノックゾーン
上記の様な不満は、私だけではなく、多くのユーザーが感じている点だ。
しかし、今回新しく登場した「フリクションボールノックゾーン」はこれらの不満点を解消してくれるかもしれない。
メーカーの製品紹介ページには…
「フリクションボールノックゾーン」は、より濃い筆跡やインキ容量の増加を望むユーザーの“濃く・長く”書ける次世代モデルの消せるボールペンです。
…と紹介されている。その特徴として…
新機能「ZONE TECHNOLOGY(ゾーンテクノロジー)」
この次世代モデルの大きな特長として「ゾーンテクノロジー」が採用されている。その特長を簡単に紹介すると…
- その1:プレミアムフリクションインキを採用した新型リフィル
- ペン先のがたつきを抑制するチップホールドシステム
- ノック音を78%低減するノイズカットノック
とのこと(ゾーンテクノロジーについて、もっと詳しくしりたい人は、商品リンクを記事の最後に貼り付けておくので、そちらで確認して欲しい)。
長年、フリクションボールを愛用してきた私は、メーカーの商品紹介ページを見て「これだ!これこそ私が待ち望んでいたフリクションボール」に違いない!そう確信して新製品発売日に、わざわざ梅田のヨドバシカメラに出かけ本製品を入手した。
フリクションボールノックゾーンのレビュー
フリクションボールノックゾーンは、全部で3モデル(税込3300円・2200円・550円)。またモデル毎に複数の色が展開されている。
今回、私が購入したのは、2200円のブラックモデル(LFBKZ-2SEF-B)。そんな訳で、早速、使用しレビューしてみたい。
(ただし、本レビューはあくまでも私個人が使用した感想を中心に記しているので、読者の皆様にはその辺りはご了解して頂きたい。)
チェック1:外観・デザインについて
グリップが黒の木目調で、本体はマットな感じのブラック。
外観・デザインに関しては、人それぞれ好みの分かれるところだが、ブラックモデルは、あまり主張しすぎず落ち着いたデザインで気に入っている。
もう少しアクセントが欲しい人は、ディープレッドやダークブラウンのモデルがおすすめ。すると本体とグリップの部分が異なる色になる。もしくは3300円のインスピレーションレッドやインスピレーションブルー、インスピレーショングリーンを選ぶとよいだろう。こちらはグリップがマーブル柄になるのでより高級感を演出してくれる。
チェック2:インクの発色について…
従来モデルと比べると明らかに「濃く」書けるようになった。
上記の写真を御覧いただければと思うが、実際に①普通のボールペン②従来のフリクションボール③フリクションノックゾーンを使って書き比べてみたところ、普通の油性ボールペンの発色に近づいていると感じた。
これは、新しく採用された「プレミアムフリクションインキ」のおかげなのだろう。
チェック3:ペンの書き心地について…
従来モデルと比べると各段に書き心地が向上している。具体的には、紙に書いた時のボールの滑りが明らかになめらか。そのため、従来のフリクションよりも力をいれずにスラスラと書けると感じた。
これも新しく採用されたチップホールドシステムのおかげなのだろう。
ちなみにインクの消し心地については、特に従来モデルと違いはないと感じられた。
チェック4:インク持ちについて…
インク持ちが従来のフリクションボールと比べてどれぐらい長く持つかについては、現在のところ、まだ購入したばかりなので、検証できていない。こちらは実際に使い込んでから、後日追記したいと考えている。
しかし、旧モデルと新モデルのリフィルの違いを見てもらえば一目瞭然。旧モデルが樹脂パイプなのに対し、ノックゾーンは金属製パイプに変更。これによりパイプの厚さを薄くし、1本あたりのインキ容量が70%増えているという。
今回のまとめ
今回は、パイロット社の新製品、フリクションボールノックゾーンを紹介した。実際に使ってみた感想としては、これまでのフリクションボールペンよりも、各段にレベルアップしている。
プレミアムフリクションインキ、そして新型リフィル、チップホールドシステム…これら「ゾーンテクノロジー」を搭載した開発者に拍手を送りたい。私個人としては、買って正解!大満足!
ちなみに、私のペンケースには常に3~4本(0.5㎜、0.7㎜&黒インキ、赤インキ)のフリクションボールが入っているが、これからは随時、ゾーンテクノロジー搭載の新モデルに切り替えようと考えている。
また550円のモデルは、既に売り切れで購入できなかった。550円のモデルも数本購入し、0.7㎜や赤・青のリフィルも早く試してみたい。