【楽しく学ぶ心理学】内発的動機付け
人は誰でも、ココロにクセを持っています。
自分の心をあなたは知りたくないですか?
今回は、池谷裕二先生の「自分では気づかないココロの盲点」(講談社)より、心理クイズを一問紹介します。
さあ、あなたも問題に挑戦してみて下さい。奇妙なココロの癖が明らかになるでしょう…
もくじ(CONTENTS)
問題:候補生は将校の夢を見るか?
- 陸軍士官学校に所属する候補生に、志望動機を訊きました。
10年後に、より出世していたのは、どちらの理由を挙げた人でしょうか -
①技能や素養を身につけ、将来は将校になって国のために貢献したい
②軍隊そのものが楽しそうだから
解答解説:内発的動機付け
答え:・②軍隊そのものが楽しそうだから
将来の明確な目標やビジョンがあったほうが、モチベーションが高まるように思います。また目標は一つよりも、多数あったほうがよいように思います。
ところが、夢や目標をたくさん持っている士官候補生に比べて、単に好きだからやっている人のほうが、やる気が長期的に継続するのです。
愛する人のため、出世のため、お金のため、教養のため、仕返しのため…
自分の行動に、目的や理念などを添えて理論武装する人ほど、長期的な結末はよくないものです。
理由は一つ。好きだからやっている。これでいいのです。好きに理由などないのです。
「内発的動機づけ(Intrinsic Motivation)」
自分では気づかないココロの盲点(講談社・池谷裕二)より
内発的動機付けとは
内発的動機付け(Intrinsic Motivation)とは、お金や出世のためではなく、その活動をしたいからするという動機付けのこと。 例えば、一銭の得にもならない趣味の活動等が、内発的動機による活動です。
感想雑記:好きこそ物の上手なれ
「好きこそ物の上手なれ」と言う諺がありますが、全くその通りと思います。
自分が得意なコトを思い浮かべてみると…得意なコトは全て好きなコトでした。言い換えると、嫌いだけど…得意なんてことは一つもありません。
好きなコトは努力が楽しい
ではなぜ、好きなコトは、得意(上手)になるのか?
その理由は、明確です。
好きなコトは努力が辛いモノではなく楽しいモノだからです。
例を挙げると、私は高校時代「地理」が得意でした。テストはいつも100点でした。
しかし、受験勉強として地理を学習した記憶はありません。その代わり、小さな頃から地図帳や地理図鑑を見て楽しんでいました。要するに、もともと地理が趣味・娯楽だったのです。
まさに、好きこそものの上手なれですね。
嫌いなコトは努力が苦しい
一方、嫌いなコトで得意なコトもひとつもありません。
嫌いなコトは、はじめから手をつけないと言うのもあります。
しかし仕事等で、長年それに携わっていても、嫌いなコトは、得意にはなりません。せいぜいなんとか普通にこなせるレベルになるだけです。
興味が無いので、積極的に努力・学習しようという気持ちにならない。
すなわちモチベーションが上がらないのです。
好きなコトの見つけ方
最後に、好きなコトの見つけ方について…
「好きなコトや趣味は何ですか?」って尋ねると…
「特にコレといった趣味はない」って答える人が結構いますが、
私は、好きなコトを見つけるのは簡単だと思っています。
その方法は、少しでも興味をもったら、とりあえず始めてみる。
始めてみて、自分に合わなければ、止めたらいいだけですからね。
特に、若い人は、何でもチャレンジしてみるのが良いと思います。
そのうち、自分が好きなコトが必ず見つかります。
今回のまとめ
今回は「内発的動機付け」について紹介しました。
要するに、「好きこそ物の上手なれ」です。
好きなコトを見つけて、楽しい人生をおくりましょう!
今回も最後まで御覧頂き、ありがとうございました💖
<参考&引用文献>
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