マーダーミステリーで遊ぼう
もくじ(CONTENTS)
マーダーミステリーとは
今、アナログゲーム界に新しいムーブメントが起きようとしている。
「マーダーミステリー」(Murder Mystery)をご存じだろうか?
プレイヤーは「物語」の登場人物の一人を演じて、推理を楽しむアナログゲーム。
ひとことで言うなら、推理小説を「登場人物の一人として楽しむ」そんなゲームだ。
昨年頃からフリークの間で話題になり、今年は多くのアナログゲームファンに広まるとだろうと期待を集めている。
ここ数年のボードゲームの広がり、「人狼ゲーム」等の人気の高まり等から察するに、この「マーダーミステリー」も大ブレイクするだろう…
あと1年もすれば、RPG、FPS等と同様に「マーダーミステリー」というゲームのジャンルが広くゲーマーに認知されるに違いない。
マーダーミステリーの特徴
特長1:シナリオ毎に1回しか遊べない
マーダーミステリーは、普通のボードゲーム等と違い、「各シナリオ1回しか遊べない」
なぜならば、1度プレイするとストーリーの真相を知ってしまうからだ。
そのため、2回目以降は、GM(ゲームマスター)として主催することになる。
特長2:人数が揃わないと遊べない
もう一つは、シナリオに必要な人数が揃わないとプレイできない点
登場人物5人のシナリオならプレイヤーも5人、9人のシナリオなら9人のプレイヤーが必要となる。
そのため、ゲームを行う時は、人数に合わせたシナリオを選ぶか、もしくはシナリオに合わせてプレイヤーの人数を調整するしかない。
「マーダーミステリー」ゲームの流れ
ゲームの流れは、物語(シナリオ)毎に違う部分もあるが、おおよその流れは以下の通り…
1.登場人物キャラを受け取る
各プレイヤーが担当するキャラクター(登場人物)がゲームマスターから渡される。
登場人物の基本設定が書かれているものであって、台本が渡される訳ではない。
シナリオによっては、背景となるストーリーや、キャラ毎の勝利条件やミッション等が書かれている場合もある。
2.解決の手がかりを入手する
他の登場人物に関する情報や真相を解明するための手がかりを入手する。
これらは、情報カード等を使って行われることが多い。
通常、各プレイヤーの入手できる情報カードの枚数に制限があるので、どの情報を手に入れるかが悩ましい。
3.議論・情報交換を行う
各キャラクターが持っている情報を元に、議論を行う。
全員で話し合う場合もあるし、時には密室でこっそり誰かと話しあう場合もある。
これらの情報交換を重ねることによって、物語の真相を究明していくのだ。
4.休憩タイム…
シナリオによっては、途中で何度か休憩を挟みながら情報交換(議論)を行う。
休憩時間は、トイレに行ったり、おやつを食べたりする時間に当ててもよいが、集めた情報を元に、自分の考え(推理)をまとめる大切な時間でもある。
5.真相究明の時間
集めた情報を総合し、各プレイヤーは、「誰が犯人なのか」「何が真相なのか」を導く。
真相究明タイムは、参加者全員の前で自分の推理を発表するものや、自分の結論を紙に書いてGMに渡すもの等、シナリオによって違う。
6.エンディング
「物語はどの様な結末を迎えたのか?」
ゲームマスターから発表される。
マーダーミステリーはマルチエンディングだ。
真相解明ハッピーエンドの時もあれば、犯人に全員が殺害されるバッドエンドもある。
自分だけではなく、参加者全員の推理によって結末が変わるのが、面白いところだ。
7.ゲームの振り返り・感想戦
ゲーム終了後に、物語(事件)の真相がGMから明かされる。
自分が入手した断片的な情報に、どの様な意味があったのか?
何が真相に迫る鍵だったのかなどが見えてくる。
これらの情報を元に、参加者同士で感想戦を行うのも、マーダーミステリーの醍醐味だ。
マーダーミステリーの種類
マーダーミステリーには大きく分けて2種類ある。「公演型」と「パッケージ型」だ。
「公演型」のマーダーミステリー
公演型(店舗型)とは、舞台公演のように、マーダーミステリーを開催するお店で遊ぶタイプだ。
GM(ゲームマスター)の役割は通常、主催者側の店員がやってくれる。
だから初めての人でも安心して参加できる。
ひとりでも気軽に参加ができるというメリットがある。
全国のボードゲームカフェの他、最近ではマーダーミステリーの専門店等で開催されている。
物語の世界に入り込めるよう内装までこだわっている店舗もある。
公演の参加費は、お店・シナリオによって違うが、およそ1000円~4000円ぐらいだ。
<ご参考>
・マーダーミステリー専門店「フーダニット」
「パッケージ型」のマーダーミステリー
ルール・シナリオブックの他、必要なトークンやカード等、ゲームに必要なもの一式がパッケージになっている。
私が知る限り、既に数十種類が販売されている。また現在、大勢の作家によって様々なシナリオがどんどん生まれている。
価格は、1000円~5000円ぐらいのものが主流だ。ボードゲームショップやアマゾン等の通販から購入できる。
パッケージ型の特徴の一つとして、GM(ゲームマスター)が必要なものと不必要なものがある。
パッケージを選ぶ際、抑えておきたいポイントとして
- プレイ人数
- プレイ時間の目安
- テーマ
中でも、「プレイ人数」だけは絶対に抑える必要がある。
4人しか揃わないのに、9人用のパッケージを購入しても、遊ぶことが出来ず、宝の持ち腐れになるからだ。
<ご参考>
・九頭竜館の殺人
まとめ:あなたもミステリーの世界へ
マーダーミステリーは、物語の登場人物の一人となり、謎解きの世界を楽しむゲーム。
ひとつのシナリオにつき1回しか遊べないが、濃密な体験を味わうことができる。
さあ、あなたも「マーダーミステリー」の世界へトリップしてみませんか…
<ご参考>
マーダーミステリーの事をもっと知りたい方へのオススメ本
・マーダーミステリーエントリーガイドブック