【就活】グループワーク「コンセンサスゲーム」の攻略法
次の選考は「グループワーク」
コンセンサスゲームをやるみたいだよ!
コンセンサスゲームって何するの?
よくわからないわね!
就活生の皆さん、こんにちは!
採用試験の一環として…
グループワークを行う企業もあります。
今回は、人事部で研修担当をしていた私が、コンセンサスゲームの攻略法を紹介します。
少し長めの記事ですが、最後まで読んで下さいね
この記事を読めば
グループワークも怖くないね!!
もくじ(CONTENTS)
コンセンサスゲームとは
グループで行うコミュニケーションゲームの一種です。
- 目的・狙い…メンバーの合意形成・チームワークの強化
- 活用シーン…研修・レクリエーション等
詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。
採用活動の一環として行う訳
コンセンサスゲームは、採用試験のために開発されたものではありません。
しかし、企業が採用活動の一環として行うのには、理由があります。
それは、一対一の面接では、把握しきれない部分を観察するためです。
企業によって重視する部分は違いますが、志望者の以下の部分を面接官は見ています。
- コミュニケーション能力
- 相手の話を聴く力
- 協調性があるか?
- 知識ではなく知恵があるか?
- 自社の社風に合う人物か?
面接官は、話合いの過程を重視して見ています。
なんだか緊張しちゃうわ!
難しそう…
緊張しなくても大丈夫だよ!
コツさえつかめば楽勝だから…
コンセンサスゲームの攻略法
コンセンサスゲームの対策法を、「事前準備編」と「当日対策編」に分けて紹介します。
【事前準備編】時間のある方へ…
就職試験まで、数か月以上時間がある方は、以下の対策を行いましょう!
論理的思考法と創造的思考法を学習しよう!
ゲームには、制限時間があります。
遊びで行う時は、多少の時間超過は許されますが、就職試験の場合、制限時間は絶対です。
時間内にグループの意見をまとめる必要があります。だらだらしている暇はありません。
そこで役に立つのが、「論理的思考法」と「創造的思考法」です。
論理的思考法で分かりやすく伝える
論理的思考法とは、物事を客観的・論理的に考え、わかりやすく伝える技術です。
この思考法を学べば、メンバーに対し、短時間でわかりやすく意見を伝えることができます。
みんなの意見をまとめる時にも役立ちます。
論理的思考を学べば…
分かりやすく伝えることができるのね!
創造的思考法で枠組みを取り除く
創造的思考法とは、枠組みにとらわれず、新たなアイデアを生むための技術です。
この思考法を学べば、膠着状態になった時、突破口を開くことができます。
創造的思考を学べば…
問題解決のアイデアを生みだせるぞ!
学習の優先順位は、論理的思考法を先に
本来、論理的思考法と創造的思考法、どちらが優れていると比較するものではありません。
相互に補完し表裏一体です。
しかし、就活対策として学習するなら、論理的思考法から先に学ぶのがオススメです。
コンセンサスゲームは制限時間内にグループの意見をまとめる事が重要だからです。
<補足:お勧めの参考書>
・通勤大学MBA「クリエイティブシンキング」(通勤大学文庫)
どちらも、図解入りで読みやすく、コンパクトにまとまった1冊です。
また論理的思考と創造的思考の概要について知りたい方は、こちらの記事をどうぞ
【当日対策編】時間のない方も…
次は、試験当日の攻略法を紹介します。
時間がない方もココだけは押さえておいてください。
会社員は協力して仕事を行う
会社(企業)は、「ひとり」ではなく「組織」で目的を遂行し、社会に価値を提供します。
そのため、あなたが「組織の中で上手くやっていけるか(協調性)」に、採用担当者は注目しています。
特に大企業の場合、ひとりの業務が細分化されています。
開発・製造・営業・総務…様々な部門があり、その中の一人として「役割」を果たすことが求められます。
「役割」を意識して臨もう!
採用試験のコンセンサスゲームは、通常4~6人程度のグループで行われます。
面接官は、「グループの中でどのように役割を果たしたか」に注目しています。
ゲーム中の役割として、「進行役」「書記」「タイムキーパー」「発表者」等があります。
特にどれが有利と言うのはありません。自分に合った役割を選びましょう!
それぞれの役割紹介とポイントについて紹介しましょう。
役割紹介その1「進行役」
「進行役」はグループの話合いを進行します。
ゼミやサークル、飲み会等の司会が好きな人に向いています。
進行役が発表者を兼務することもあります。
しかし兼務はハードです。
発表者は、別のメンバーに任せるのがよいでしょう…
進行役はココを押さえよう!
話しやすい雰囲気をつくろう
進行役は、なごやかな雰囲気を作りましょう!
そうは言うものの採用試験です。
全員緊張しています。
そんな時こそ、進行役の出番です。
メンバーの緊張を解きほぐしましょう。
緊張をほぐす方法として、ちょっとしたワークがオススメ。
短時間で出来る「自己紹介系のアイスブレイク」がよいでしょう。
具体的なやり方については、こちらの記事を御覧ください。
全員の役割を決めよう
全員の自己紹介が終わったら、「役割決め」を提案しましょう。
自己紹介も終わったので、
全員の役割を決めませんか?
じゃあ、私
書記係やります!
メンバー全員に、何らかの役割についてもらうのがポイントです。まずは、立候補制で募集しましょう。
役割によっては、誰も立候補しない場合もあります。そんな時は、まだ役割が決まっていない方にお願いましょう。
役割の種類よりも、メンバーが多い時は、「書記」を2人にするのもよいでしょう!
助け船を出そう
もし、意見を言い出せずに、困っているメンバーがいたら、助けてあげましょう。
〇〇さんは、何か意見はありますか?
みんなの意見についてどう思いますか?
困った様子の人、緊張している人には「笑顔」で声かけしてあげましょう!
役割紹介その2「書記」
「書記」はみんなの意見を記録します。
縁の下の力もち的存在で、重要な役割です。
特に、書記係が残した記録は、ゲーム後半「意見をまとめる段階」で真価を発揮します。
ノートを取るのが好きな方は、書記係に向いてます
事務系の配属を希望するなら、書記係で自分をPRするのもよいでしょう!
人数に余裕がある時は、書記を2人にするのが良いでしょう。
書記はココを押さえよう!
要点を箇条書きでまとめよう
メンバーの発言を記録するのが、書記の役割ですが、詳細にメモする必要はありません。
ポイントだけを箇条書きにしましょう。
長くなりそうな場合、重要キーワードだけでOKもです。
<発言者+結論+理由>
でメモを取るのがオススメです。
- Aさん:留まる。動き回ると体力の消耗が激しいから
- Bさん:最重要・鏡。太陽光を反射させて救助を呼べる
道具を上手に活用しよう
ゲームで使用するワークシートやツール類(マーカー、ホワイトボード、模造紙…等)は企業が用意しています。
ただし、これらのツール以外も使用OKの場合は、どんどん使っていきましょう。
コンセンサスゲームは勿論、様々なワークショップで使える万能アイテムを一つ紹介します。
<大きな付箋>
大きな付箋があると大変便利です。アイデアや意見をグルーピングする時に重宝します。使い方のテクニックを3つ紹介しておきます。
- 付箋1枚につき1つのアイデア
- 大きな文字で要点だけを簡潔に
- メンバー毎に付箋の色を変える
付箋を配る時に、以下のアナウンスを行いましょう
自分の考えの要点と理由をこの付箋に、
書き込んでから発言してください
すると…メンバーは「考えながら話す」から「考えをまとめてから話す」に変わります。
それだけで、発言がロジカルで分かりやすくなります。
発言終了後、付箋の内容を確認し…
書記の私に提出してください。
この方法を使えば、一気に書記担当の負担は減ります。
書記担当は、提出を受けた付箋を見て、追記するだけですみます。
私は、大きな付箋はワークショップの必須アイテムと思っています。
しかし案外、主催者側は用意していません。
消耗品の割に、価格が高いからでしょう。
就活生の皆さんは、カバンの中に常備しておいてください。
大きな付箋を使いこなせば、他のグループと差をつけることができます。
・ポストイット(付箋)ビッグノート(152×203㎜)
・ポストイット(付箋)ネオンカラー(75×127㎜)
役職紹介その3「タイムキーパー」
タイムキーパーは、時間を管理します。
制限時間内に与えられた課題がクリアできるよう目を光らせましょう。
もし、制限時間内に終わらなければ、グループ全体が、減点の対象となります。
進行が遅れそうなら、早めに警告しなければなりません。
普段の生活も時間にキッチリしている。そんな人がタイムキーパーに向いています。
時間をコントロールする重要な役割です。
タイムキーパーはココを押さえよう!
時間配分のバランスを考えよう
タイムキーパーは、時間配分のバランスを考えましょう。そしてメンバーに伝えるコトが重要です。
私の実感では、これがきちんと出来るグループはそう多くありません。
意見収集に時間を取られ過ぎて、合意形成がおろそかになることが多いです。
また経過時間を知らせるだけでは不十分です。
時間配分バランスを考え、崩れそうと感じた時は、素早くメンバーに知らせましょう。
タイマーアプリを使おう
しかし、時間管理に気が取られ過ぎて…みんなの話をしっかり聞けない。自分の考えを整理できない。
それは本末転倒です。
時間管理はキーパーの仕事ですが、時間計測はスマホアプリに任せましょう。
時間毎に、アラームしてくれるインターバルタイマーがお勧めです。
前半は意見収集、後半は合意形成
10分おきにアラーム鳴るからヨロシク!
メンバーの発言を管理したい時は、キッチンタイマーがお勧めです。
発言時間を1分以内と決め、開始と同時にスタートを押してもらいます。
キッチンタイマーは、100円ショップで売っているもので十分です。
発言時間は1分以内でお願いします。
開始時にスタートボタンを押して下さい
役職紹介その4「発表者」
「発表者」は、グループとしての意見を発表します。
発表者をリーダーと呼ぶ場合もあります。
みんなの前で発表する以上、目立ちます。
遊びなら、発表者も割と気楽です。
しかし採用試験の場合、そうはいきません。
かなり緊張するでしょう…
発表者は、人前で話すのが好きな人に向いています。
発表者はココを押さえよう!
大きな声でゆっくりと…
プレゼンををする時、緊張しない人はいません。
場数をこなしているプレゼンターでも、内心は緊張しています。
しかし、緊張を表に出してしまっては、おどおどした印象を与えてしまいます。
そこで皆さんにオススメしたいのが…
大きな声でゆっくり話し始める…
これだけで、堂々とした印象を与えることができます。
PREPを意識して話そう!
グループとしてまとめた意見を、
分かりやすく面接官に伝える。
それが発表者の仕事です。
そのためには論理的に話しましょう。
ロジカルに話す方法として、
今回はPREP法を紹介しましょう!
PREPとは、Point・Reason・Example・Pointの略です。
- P(要点)…最初に述べる
- R(理由)…次に理由を述べる
- E(事例)…具体例を述べる
- P(まとめ)…最後に繰り返す
「雪山での遭難」発表の事例
- (要点)私たちのグループは街へ向かわずその場で救助を待つことにしました。
- (理由)氷点下の雪山を移動するのは、体力の消耗が激しく危険だからです。そのため、移動に必要な物より生命を維持するための道具を重視しました。
- (事例)1番大切な道具は、〇〇です。なぜなら…
- (要点)だから私たちは、その場で救助を待つことにしました。
忙しいビジネスの現場では、PREPで話すのが基本です。
皆さんも日常からPREP法を使って話す訓練をしておきましょう。
役割の選び方のまとめ
- 自分にあった役割を選ぼう!
- 苦手な役割は、無理して選ばない!
- そのために自分から立候補する!
突破するためのポイント
採用試験であることを意識せよ
ゲームと名のついた選抜試験
コンセンサスゲームは、本来は、遊びながら学ぶプログラムです。
しかし採用活動の一環として行う場合は
志望者をふるい落とす手段として行われます。
本来のコンセンサスゲームは、良い所を見つける加点方式です。
しかし採用活動の場合、ダメな所を見つける減点方式の側面もあります。
足切りの一環として行われるのです。
こんな人は落とされる
- 積極的に参画しない人
- 自分の意見を述べない人
- 論理的な思考に欠ける人
チームワークを発揮せよ
コンセンサスゲームはチームビルディングゲームの一種です。
面接官は、グループのチームワーク力、メンバーの協調性を見ています。
ですから個人スキルをPRすることよりも、チーム全体を考えて行動しましょう。
グループ全員で突破を目指せ!
素晴らしいチームは、全員が次のステップに進むことがあります。
その反面、まとまりのないチームは、全員が足切りに合うコトもあります。
協力して全員で突破を目指しましょう!
本番前にリハーサルをしておこう!
コンセンサスゲームは何度かプレイすると、ある程度コツがつかめてきます。
本番前に仲間を集めてやっておきましょう。
お題や進め方ついては、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
オンラインで体験してみよう!
あそびdeまなぶ研究会では、オンライン会議アプリ「Zoom」を使ったコンセンサスゲーム会等も開催しています。
もしオンラインで体験したいという方は、こちらからお気軽にお問合せ下さい。
今回のまとめ
- 採用活動の一環として、コンセンサスゲームを行うケースもある。
- 試験まで時間がある方は「論理的思考法」と「創造的思考法」を勉強しておこう。
- 試験当日は、役割とチームワークを意識して進めよう。
- 事前にコンセンサスゲームをプレイしてコツを掴んでおこう。
笑顔も忘れないでね!
グループワークやコンセンサスゲームは、コツさえつかめば難しくありません。
学生の皆さん…
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
笑顔で就活!ガンバって下さい。