読むと心が楽になる本「生物学的に、しょうがない!」レビュー

今回は、「生物学的に、しょうがない!」(著:石川幹人 サンマーク出版)をAudibleで楽しんだので紹介します!

人々が抱える様々な悩みを生物学的な視点から解説

本書は、進化心理学者で明治大学情報コミュニケーション学部教授の石川幹人さんの著書で、人々が抱える様々な悩みを、生物学的な視点から解説した一冊です。

具体的には、生物学的に見て、人類が努力しても「なんともならないこと」として51の悩みについて解説しています。いくつか簡単に紹介しますと…

やる気が出ないとき

人間は遺伝子的にはエネルギーを節約する生物です。そのため、やる気が出ないと感じることは自然なことです。この状態は、遺伝子の進化的な側面から理解できます。

片づけられない悩み

片づけられない人々は、遺伝子的には「資源を保持する」タイプ。過去の経験から、物を捨てることがリスクを伴うと認識している可能性があります。

フラれてつらいと感じること

恋愛においてフラれることは、遺伝的には「選別」されること。つらい経験を通じて、次回のパートナー選びに役立つ情報を得ることができます。

…等です

ポジティブに諦める方法を提言

この様に本書は、私たちの様々な日常の悩みについて、人としての生物学的な習性や遺伝子の流れなどの背景を紹介することによって、人間も生物なのだから「しょうがない!」とポジティブに諦める方法を紹介してくれています。

私の感想

ここからは、本書に対する私の感想について紹介しましょう。

「老い」は「しょうがない!」と改めて認識させられた。

私自身、目下一番の悩みは「老い」についてです。

老眼が進んで、これまで読めていた文字が読みづらくなってきた。聴力が衰えて、相手の話が良く聞こえない。人の名前などがなかなか思い出せない…等

若い頃は、難なく出来ていたことが、だんだん難しくなってきました。これら体の衰えについて悩んでいましたが、本書を読むことによって、私も生物なので「老い」は「しょうがない!」と認識し、気分が少し楽になりました。

「しょうがない!」と受け入れポジティブに生きる!

自身の「老化」について「しょうがない!」と受け入れることによって、気分が楽になりました。すると今度は、ポジティブな感情が芽生えてきました。具体的には、「無理をしない範囲で、これからもチャレンジを続けて楽しく生きていこう」という気持ちです。

あくまでも「無理をしない範囲で」という所がポイントだと思っています。もう生物学的に無理が効く年齢ではありませんから…(笑)

まとめ

今回は、石川幹人先生の著書「生物学的に、しょうがない」を紹介しました。現代社会は、個人主義、自己責任論が優勢で「あなたが●●できないのは、あなたの努力が足りないからだ」「頑張って努力すれば、あなたも●●出来る!」…等、このような論調をそこかしこで耳にします。

あなたも本気で努力すれば…オリンピック選手になれる!そんなことは非実現的であることを、本書は生物学的な視点から解説してくれます。だからこそ「しょうがない!」と前向きに諦めるのが良いと教えてくれます。そして私の様な凡人は、前向きに諦めることを知ることによって、気持ちが楽になりました。

もしあなたが、日常の悩みがあるのなら一度、本書を手に取ってはいかがでしょうか。

私は、アマゾンAudibleの会員なので、オーディオブックで楽しみました。オーディオブックは「目を酷使しない」ので、私の様な老眼の中高年の方にはオススメです。

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