ビジネス事例で学ぶ「戦略思考クイズ5」(ビッくらポンの秘密)

はじめに

現代社会は、複雑で変化の激しい時代です。またグローバル化の進展や技術革新の加速により、企業を取り巻く環境は日々変化しています。

このような環境下で企業が生き残るためには、常に変化に対応し、柔軟な経営を行う必要があります。現代ビジネスマンにとって必須となりつつある「戦略思考スキル」について、ビジネスシーンで実際にあった事例クイズを解きながらトレーニングしていきましょう

今回は、ビッくらポンで有名な「くら寿司」のケースを取り上げます。

事例問題:ビッくらポンの秘密

回転寿司大手のひとつ「くら寿司」はIT化が進んだ回転寿司としても知られています。

レーンで回っているお皿の鮮度管理や、携帯での事前予約など実用的なシステムに加え、食べたお皿をカウンターの穴に落としていくと、5皿で1回ゲームができて、当たりが出るとガチャポンがもらえる仕掛けです。

実はこの仕組み、子供よりも女性客の客単価向上に役立っているのですが、それはなぜでしょう?

問題のヒント

女性の気持ちになってみよう!

解答:お皿が積み上がらないので、女性客も周りの目を気にしなくなる

回転寿司やさんでテーブルにお皿を積み上げるのは、若い男性客の場合は自分の豪快さをアピールするのにいいですが、若い女性客の場合は周囲の目が気になってしまうもの。

回転寿司大手の「あきんどスシロー」「はま寿司」「かっぱ寿司」と違い、くら寿司だけは食べたお皿をどんどんカウンターの投入口に落としていく仕組みなので、結果として女性客の客単価が高くなっているそうです。

ITにより技術革新というのは、当初考えていたのとは全く違うところで効果を上げることがあるという事例のひとつですね。

ロボットが注文の品を運んでくる飲食店

くら寿司は、IT化が進んだ開店寿司ですが、他の飲食チェーン店もどんどんIT化が進んでいます。具体的には、予約システムや、セルフ会計レジ、さらには人の代わりにロボットが注文の品を運んでくるのも珍しく無くなってきました。

私も、ワンカルビでロボットが注文の品を運んでくるのを目の当たりにしてびっくりしました。

ワンカルビをはじめ、焼肉きんぐやスカイラークなどの焼肉店でおなじみの、料理を運んでくるロボット「Servi(サービィ)」についてご紹介しておきましょう。

Serviの特徴

愛らしい丸いフォルムと大きな目が特徴で、親しみやすいデザインです。

高さ約110cm、直径約60cmのコンパクトなサイズで、狭い店内でもスムーズに移動できます。

最大3段のトレイを搭載し、一度に多くの料理や飲み物を運ぶことができます。

音声認識機能と自律走行機能により、店員さんの指示に従ってテーブルまで料理を届け、その後は充電ステーションへ自動で戻ります。

障害物センサーを搭載しており、人とぶつかることなく安全に走行できます。

導入のメリット

人件費の削減:注文から配膳までの作業をロボットが担うことで、店員さんはお客様との接客や調理に集中できます。

オペレーションの効率化:注文から配膳までの時間が短縮され、お客様の回転率が向上します。

サービス向上の促進:店員さんがお客様との接客に集中できることで、より質の高いサービスを提供することができます。

労働環境の改善:重い荷物を運ぶ必要がなくなり、店員さんの負担が軽減されます。

導入事例

2021年1月から本格導入が開始されており、現在では全国のワンカルビ店舗をはじめ、焼肉きんぐやスカイラークなどの焼肉店でも導入が進んでいます。

「Servi(サービィ)」についてもっと知りたいという人は、こちらの公式ホームぺージを御覧ください。

引用・参考文献

今回紹介した戦略思考クイズは、「戦略思考トレーニング 最強経済クイズ【精選版】」(日本経済新聞出版)から引用・出題しました。本書には、その他にも、実際のビジネス戦略をテーマにしたクイズが沢山掲載されています。戦略思考スキルを鍛えたいと思う方は、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

【追伸】

当サイトでは、この他にも戦略思考クイズ問題を紹介しています。興味のある方は、是非こちらの記事も御覧ください。

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