ボードゲームアリーナに登場「トレック12」ルール&感想紹介
BGAに「トレック12(Trek12)」が登場しました。
登山をモチーフにしたダイスマネジメント系のゲームです。
今回は、日本語ルールと遊んだ感想を中心に紹介します。
もくじ(CONTENTS)
ゲームの概要
人々の挑戦を拒み続けるヒマラヤの神峰…
そんな神々の峰々に未登頂ルートを開拓する…
それが、あなたの使命…
注意深く周囲の地形を把握し、登頂ルートを書き記す。
知恵を働かせ、神経を研ぎ澄ます。
伝説の登山家になるために…
「トレック12」には3つのゲームモードがあります。
- 「速攻アタック(Express Ascent)」モード
初心者向け、短時間で気軽に遊ぶことができます - 「遠征(Expedition)」モード
ベテラン向け、登頂に成功する度に、新しい道具を手に入れ、仲間との出会いがあります。 - 「一人用(Free SOLO)」モード
一人向け、ひとり自宅にいる時にも遊ぶことができます。
今回は、3つのゲームモードの内、基本となる「速攻アタックモード」のルールを紹介します。
- デザイナー:Bruno Cathala, Corentin Lebrat
- イラストレーター:Jonathan Aucomte, Olivier Derouetteau
- パブリッシャー:Lumberjacks Studio
- ゲームシステム:ダイスマネジメント系
- プレイヤーの人数:1~8人
- ゲームの時間:約10分
- ルールの難易度:1/5
- 戦略の要素:3/5
- 運の要素:3/5
ゲームのコンポーネント
- 赤ダイス1個(1~6の目が記載)
- 黄ダイス1個(0~5の目が記載)
- 先導クライマーカード1枚
- アシストカード16枚(登山道具等)
- ノートブック3冊(登頂カードの束)(3山「Dunai」「Kagkot」「Dhaulagiri」)
- 6つの挑戦状
ゲームの遊び方(ルール)
それでは、トレック12の遊び方とルールについて紹介しましょう。
「速攻アタック」モードの遊び方
このモードがトレック12の基本ゲームです。「遠征モード」にチャレンジする前にこのモードで慣れておきましょう。
ゲームの目的
登頂を通じて、新しい登頂ルートを繋げマップを完成させましょう。
もっとも上手く地図を完成させた(得点の多い)プレイヤーが勝利します。
ゲームの準備
各プレイヤー、ノートブックをちぎって登頂カードを1枚受け取ります(初めてのプレイの場合は「DUNAI山」を選ぶのがオススメ)。
各プレイヤー1本のペンを用意しましょう。
2つのサイコロをテーブルの中央に準備します。
ゲームの手順
規定のゲーム終了条件を満たすまで、手順1~2を繰り返します。
手順1:2つのダイスを振る
ひとりのプレイヤーが、2つのダイスを振ります。
(例:今回は1と4の出目)
手順2:登頂カードに書き込む
各プレイヤー、ダイス結果を元に判断し、登頂カードに書き込みます。
1回のダイスロールにつき、各プレイヤーは、以下の方法の中から一つを選び、登頂カードに記載(b欄及びc欄)します。
注)記載をパスすることはできません。
【選択肢】
- 「↓」:小さい方のダイスの目(例:1)
- 「↑」:大きい方のダイスの目(例:4)
- 「−」:大きい目から小さい目を引いた差分(例:3=4-1)
- 「+」:2つのダイスの目の合計(例:5=3+1)
- 「×」:2つのダイスの目の掛算(例:4=4×1)
【b欄記載のルール】
上記5つの選択肢の中から1つを選び、対応するb欄のチェクボックスに「×」印を書き込みます。
5つの選択肢は、各4回まで選ぶことができます(4回以上は、選ぶことができません)。
【c欄記載のルール】
b欄で選択した結果に基づき、c欄のサークルマスに「数字」を書き込みます。
2回目以降、c欄に記載する時は、すでに記載されたサークルマスに隣接している必要があります。
「ラインを繋げる」
ラインを繋げるには、連続する2つの数字である必要があります(例:11-12、1-2等)。
1回の手番で、複数のラインが完成しても、繋げられるのは1手番につき1カ所だけです。
【2タイプのタイプ】
サークルマスには2つのタイプがあります。
- 基本サークル…最高12までの数字を書き込むことができます
- 危険サークル…(太枠のサークル)最高で6までの数字しか書き込みできません。
「ゾーンを形成する」
ゾーンを形成するには、少なくとも同じ数字が2つ以上隣接している必要があります。
ゾーンが形成された時は、ゾーン毎に、違うパターンを描きます。
ゲームの終了条件と得点計算
すべてのサークルマスが埋まったら、ゲームは終了します。
そして以下の要領で得点計算を行います。
【繋がったライン】
得点=ライン上の一番大きい数字+繋がったライン線の数
【形成したゾーン】
得点=ゾーン上の一番大きい数字+(形成したゾーンマスの数−1)
【ボーナス得点】
あなたが作った「もっとも大きいライン」と「もっとも大きいゾーン」に対し、そのサークルマスの数に応じてボーナス得点が入ります。
ボーナス得点は、以下の図の通りです。
【ペナルティ得点】
ラインにもゾーンにも属さない独立したサークルマスひとつにつき、マイナス3点
すべての得点を合計し、もっとも得点が高いプレイヤーが勝利します。
感想とまとめ
BGAで実際に遊んでみた感想ですが…
「ヤッツィー」より面白い
同じダイスマネジメント系の「ヤッツィー」よりも、選択肢の幅が広く、自由度も高いので、個人的にはかなり面白いと感じた。
難易度の違う3山を選べるのもGOOD
トレック12には、難易度の違う3つの山(「Dunai」「Kagkot」「Dhaulagiri」)が選べるのもGOOD。
まずは一番易しい「Dunai」から挑戦していけるのが喜ばしい
楽しいゲームなので、是非皆さんも遊んでみて下さいね!
補足
<あわせてよみたい>